成分
珪素、燐、アルミニューム、チタン、ナトリウムイオンの水溶液および防かび剤
働き
BY-50を噴霧した場所には多孔質のコーティング膜が形成されます。そのコーティング膜にバクテリアやウイルスが接触することにより、バクテリアやウイルスの持つ化学物質を分解し消臭効果や抗菌効果を発揮します。 またBY-50に含まれる防かび剤がコーティング膜にトラップされているため、真菌やバクテリアを除去する効果がさらに得られます。
光触媒との違い
消臭や抗菌効果をうたい市場に多く出回っている光触媒の仕組みでは紫外線が必須条件ですが、BY-50では紫外線は必要ありません。 通常ウイルスは紫外線が当たっただけで死滅するので、光触媒の仕組みは抗ウイルスには必要はありません。
また光触媒のTiO2の粒子は多孔質ではないため、形成されるコーティング面の表面積はBY-50のコーティング面に比べると30分の1の大きさしかありません。
つまり同じコーティング面でのバクテリアやウイルスの処理量が大きく違っているといえます。
BY-50の特性
アルコールでの除菌では即効性はありますが、アルコールが一瞬で蒸発するため手で触れるたびに使用が必要です。 しかしBY-50は1度塗布して乾燥するとアルコールのように蒸発せず、そのコーティング面に接触したウイルスなどは継続除去されます。
BY-50のコーティング膜は水に濡れても落ちません。
※油性の汚れが付くとコーティング膜に影響を与えますので、通常の清掃は必要ですが、コーティング面の超親水性により汚れ落ちが良くなりますのでお掃除もしやすくなります。
身の回りの悪臭は様々な有害物質等の成分が原因です。 つまりそれらの成分を分解することで悪臭を元から断つことになります。
例えば、靴や靴箱の臭いの主な成分はイソ吉草酸、ペットの臭いは同じくイソ吉草酸をはじめアンモニア、硫化水素など多くの成分で構成されています。タバコの臭いはさらに複雑でアセトアルデヒド、硫化水素、ホルムアルデヒドをはじめ多くの成分で構成されます。
BY-50がイソ吉草酸、アセトアルデヒド、硫化水素などの化学物質を分解除去することにより、悪臭を元から断つ働きをします。
BY-50は完全に無香料です。 市場に出回っている消臭剤の多くは、香料でのマスキング効果により消臭するものです。そのためスプレーした直後は香料の良い香りで瞬間的に悪臭を感じなくなりますが、時間が経過して香料が飛んでしまうと元の悪臭が戻ってくることが多いのです。
BY-50では、場合によってはBY-50に含まれる水分によって、スプレー直後は悪臭が強くなったように感じることもありますが、時間が経過しBY-50の水分が無くなるほど除去効果が現れてきます。
特に靴の消臭では、他の製品との違いが顕著にわかっていただけると思います。
テスト方法
7gのガラスウールに40gの試験液を含浸させ乾燥。 5Lのテドラーバックに上記の試料をいれ、ガス3Lを導入し、試料と接触させる。
核時間ごとにガス検知管で濃度測定
テスト結果
ガス | 初濃度(ppm) | 5分後 | 60分後 |
---|---|---|---|
イソ吉草酸 | 12.75 | 0 | |
トルエン | 50 | 2 | 1.5 |
キシレン | 60 | 0 | |
エチルベンゼン | 40 | 5 | 3.5 |
スチレン | 52 | 0 | |
ホルムアルデヒド | 15.2 | 4.8 | 4 |
酢酸 | 24.5 | 12.5 | 0 |
硫化水素 | 11 | 7 | 0.1 |
ビニルピリジン | 17.5 | 0.3 |
BY-50の多孔質のコーティング膜が紫外線の届かない暗い場所でも防かび効果を長く持続します。各時間ごとにガス検知管で濃度測定
BY-50防止カビテスト
▼ 食パンでの実験
BY-50を食パンの半分だけにスプレーし、自然乾燥させた後、食パン全体を水で濡らし、
さらにカビ菌を食パン前面にスプレーして、3日後の食パン。
▼ 浴室タイルでの実験
BY-50をスプレーガンとコンプレッサーを用いて噴霧し、9ヶ月後
防かび方法
テスト結果
▼ テスト1:抗菌テスト
BY-50をコーティングすると、長期間にわたり下記の様な菌類に対して抗菌効果が得られます。
抗菌性試験 JIS L1902
殺菌活性値は0以上、静菌活性値が2以上で抗菌消臭効果があるとされる。
試験菌名 | 殺菌活性値 | 静菌活性値 |
---|---|---|
黄色ぶどう球菌 | 3.0 | 5.8 |
肺炎桿菌 | 2.0 | 5.2 |
MRSA | 2.9 | 5.3 |
大腸菌 | 3.1 | 5.8 |
緑濃菌 | 3.0 | 5.4 |
▼テスト2:ウイルステスト
BY-50を塗布したガラス板の抗ウイルス試験では10分間で初期値(0分)から96.5%のウイルスの現象が見られました。
ウィルス・バクテリアテスト
試験品 | 作用時間 | |||
---|---|---|---|---|
0分 | 10分 | 30分 | 1時間 | |
無光触媒BY-50加工ガラス板 | 1.0x105 | 3.5x103 | 1.0x103 | 6.3x102 |
未加工ガラス板 | *** | 2.0x104 | 1.0x104 |
単位:TCID50/ml
財団法人 北里環境科学センター 北環発 21__0110(1)号 平成21年11月18日
BY-50をガラスや鏡にコーティングすることにより、防汚効果や、結露の予防、また浴室の鏡を入浴中曇らなくする効果などを得ることができます。
コーティング比較
窓ガラスコーティング方法
1.スプレーで身近なところを簡単処理
ペットの周辺、ドアノブ、靴、ロッカールーム、車内 等
2.スプレーガンによる噴霧コーティング
室内のホルムアルデヒド対策や浴室や壁の防かび対策、ショーウインドー等の防汚にはスプレーガンによる噴霧をおすすめします。
※BY-50の人体への安全性は証明されていますが、微粒子の吸引による人体への影響を避けるため、
噴霧コーティング作業の際はマスクとゴーグルの着用をお願いいたします。